コーレーグスとは? イメージ

 沖縄で食堂にいけば必ず目にする薬味・コーレーグス。沖縄で栽培された小振りの島とうがらし(コーレーグス)を泡盛に漬け込んだもので、沖縄そばにほんの少したらして、その香りと辛みを味わいます。昔からよく見かける光景ですが、いつ頃から始まったのかはわかっていません。

 食堂のおばさんに質問すると、「何でこんなことを聞く?わからんけど、昔から食べているよ。」と返答が返ってきます。昔と言ってもおばさんが子供のころということでしょうが、ほんとはよく知らないというのが正直なところでしょう。

 ウチナーンチュ(沖縄人)には身近な食材でありながら、あまり知られていないコーレーグスのことを紹介します。
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イメージ【生活のなかのコーレーグス】

 昔はどこの家でも、庭の片隅にコーレーグスが植えられていて、使用する分だけ摘み取って使っていました。

 実が赤く、かわいらしいので鑑賞用としても役立ちますし、赤く熟した実はスーサー(イソヒヨドリ)が食べていきます。

 スーサーの糞に混ざった種から翌年も芽がでて、いつでも収穫できたといいます。

 また、子供たちは実をすり潰して、手に塗り、犬や猫にいたずらしたという話も年配の方々からうかがいました。

イメージ【ちょっと歴史】

 薬味の名前だと思っていたコーレーグスは、ほんとうは島とうがらしの方言名です。

 高麗草、もしくは高麗胡椒がなまってコーレーグス、コーレーグースと呼ばれるようになったといわれています。

 沖縄そばに定番の薬味も、ハワイに移民したウチナーンチュが、チリウォーターをアレンジして、泡盛で漬けたのが最初だったといわれています。

 沖縄の移民は1899年に最初のハワイ移民団を皮切りに、南米や北米、東南アジアの各地に広がりました。

 沖縄から世界各地に移民していった人々は、現在でもウチナーンチュとしてのアイデンティティを持ちながら、各地に根付いていっています。

イメージ【縁起物】

 唐辛子はアジア各地でも最も身近なスパイスとして愛用されてきました。

 ちなみに今年の干支は子(ねずみ)ですが、唐辛子とねずみの組み合わせは、正月に飾ると縁起のいい吉祥画といわれています。

 唐辛子は種が多く、ねずみも多産ということから子孫繁栄の意味が込められています。

 韓国や中国のお土産品には唐辛子のストラップや根付けがよく売られていますね。

 東アジアでは馴染み深い吉祥アイテムのひとつといえます。
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 ところで、いわゆる鷹の爪や七味唐辛子などに使われる日本産の唐辛子とコーレーグスはまったく別の種類だということを知っていましたか?比べてみると、実は大きさや辛さも違うのです。
 知らなかったのですが、唐辛子には仲間がたくさんいます。

<分類と種類>
 コーレーグスはナス科トウガラシ属の植物で、和名をキダチトウガラシ(学名はC. frutescens L.)といいます。驚きですが、植物の分類学ではトウガラシはナスの仲間なのです。ちなみにトマトやジャガイモなども同じナス科に分類されます。
 トウガラシ属(Capsicum)は多年生の植物で、成長すると灌木状になります。日本などの温帯では冬を越せずに一年草となることが多いようです。トウガラシにはたくさんの品種があり、ししとうやピーマン、パプリカなどもトウガラシの仲間です。
 実は、トウガラシの仲間でも野菜用、香辛料用、鑑賞用といった3種類の栽培種に分けることができます。トウガラシにも辛くない種類もあるというわけです。
<原産地>
 キダチトウガラシは南米のアマゾン川流域の低地が原産とされます。熱帯・亜熱帯地域に幅広く分布しています。
<形状>
 成長すると80〜150cmの高さになり、実は熟するにつれて緑色から赤色に変化します。緑色のほうが若々しい草の香がしますが、辛さには違いがありません。
<辛味成分カプサイシン>
 トウガラシの辛味成分はカプサイシン(Capsaicin)と呼ばれる物質です。このカプサイシンには殺菌作用、身体を温め血液循環をよくするので冷え性や肩凝り、腰痛にも効果があり、食欲不振の改善効果もあり、暑い夏を乗り切るために薬用としても使われました。
 さて、この辛さの特定には「スコヴィル単位」というものが使われます。その名の通り、スコヴィル博士が確立した測定方法で、面白いのは人間の舌の感度が基準になるということです。カプサイシン抽出液を甘い水で薄めて辛味が感じられる濃度を測定するという方法で、ちなみにタバスコ(キダチトウガラシの品種)だと30,000〜50,000スコヴィルということになるようです。
 忘れていましたが、アメリカでは長さもフィート(足の大きさ)を使いますし、人間の体は最も単純な単位なのです。


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